こども図書館受託運営CHILDREN’S LIBRARY


言葉をきみに手渡す仕事。
それが、北本市立こども図書館館長・加藤阿津子の考える「こども図書館」の役割。
そして、館長はじめ「こども図書館」全スタッフの仕事。

埼玉県の中央部に位置する、人口約7万人の緑豊かな北本市。JR高崎線の北本駅から徒歩10分足らずのところに市役所があり、それに隣接して北本市立こども図書館と児童館があります。
建物の1階にある北本市立こども図書館には、乳幼児から小学校低学年までを対象とした絵本や紙芝居が27,000冊以上、子どもたちが手にとりやすい高さの特注書架に並んでいます。
スタッフ総勢10人のリーダーを務めているのは、数学教師や養護教諭、司書を経験してシダックスグループに入社し、現職となった加藤阿津子館長。加藤館長は、自らの経験から「言葉の大切さ」を実感し、ここ北本市立こども図書館で「読み聞かせ」を活動の柱に取り入れました。


「重複障がい児の施設に勤務したとき、まったく言葉がでなかった子が、1年経って2年目のある日、突然『おはよう』と発語したことがあったのです。そのあとは瞬く間に一語文から二語文、そして三語文が言えるまでになってコミュニケーションが飛躍的に向上しました。聞けば、その子が生まれてからずっと、おばあさんが毎日わらべうたを歌い、昔話を繰り返しその子に聞かせていたのだそうです。その子は12年間ひたすら言葉を貯めていた。その子には言葉を発するまでに12年という時間が必要だったのですね」。言葉を身体と心にいっぱい貯めて欲しい。それが、言葉を手渡すということ。子どもたちが自分で本を読むだけではなく、大人たちが大人の声で豊かな言葉を子どもたちに聞かせる大切さを伝えていきたい。だから、こども図書館は、パパやママ、おじいちゃんやおばあちゃんが絵本や紙芝居を読んで聞かせる声やわらべうたを歌っている声がたくさん聞こえる場所でありたい。加藤館長はそう考えているのです。
「ひとりで本を読むのは、本と読み手の二項関係ですけれど、誰かに読んでもらえば、本と読み手と聞き手の三項関係になります。つまり、コミュニケーションの力を育てるのにとても役に立つというわけです」。見れば、館長はもちろん、他のスタッフの胸にも「これよんで」のバッジ。いつでも子どもたちからの読み聞かせのリクエストに応える用意は万全です。
2014年11月のオープンから2年経ち、今では多い日には300人を超える人々が利用。土日、そして夏休みともなれば、他市からの利用者もぐっと増えるようになりました。
「支えることは、支えられることでもあります」。子どもたちの笑顔に支えられて、今日も子どもたちの成長を支える加藤館長です。


児童館受託運営CHILDREN’S CENTER


児童館は、学校と家庭のまんなかにあって、子どもたちの「帰る場所」。
「吉田先生、私、明日が入試なの。『頑張れ』って言ってくれる?」
そして数日後、「受かったよ〜!」の笑顔がやってきた。

さて、加藤館長に案内されてこども図書館の奥にある階段を昇ると、そこは北本市立児童館です。2階の創作活動室では乳幼児連れの親子もいれば、小学校低学年生と中学生が一緒に遊んだり語り合う姿も見られます。子どもたちに大人気のボールプールもあります。さらに3階の体育遊戯室には、クライミングウォールやサイバーホイールの遊具、バスケットネット等も設置されていて、まさに“大きな子ども部屋”といった雰囲気。午前中は乳幼児、午後は幼児、夕方は部活後の中学生の利用が多いのだとか。小学校2年生までは保護者同伴が義務付けられていますが、保護者同伴であれば19時まで利用できるということで、ほぼ1日をここですごす親子やおじいちゃん、おばあちゃんと孫も珍しくないようです。
2年半前の開館時から勤務している吉田由美子副館長は保育士や幼稚園教諭を経て現職に就きました。「今、17名いるスタッフは、20代から60代まで。さまざまな年代と接することも子どもたちにとって良いことなのではないでしょうか。また、この施設では児童館業務と同時に子育て支援や学童保育も行っています。子どもたちが安心して遊べるというだけでなく、授乳室や食事スペース、さらには育児相談や栄養士による栄養相談なども行い、ファミリーで楽しめ役に立つ場になるよう努めています」。
放課後、近隣の小学校をワゴン車で回り、子どもたちを児童館まで安全に送り届けるサービスもシダックスグループのドライバーが行っています。
北本市役所でこの「児童館・こども図書館」を管轄するこども課のご担当者は、「シダックス大新東ヒューマンサービスによる今の態勢は個別要望にもタイムリーに対応しており、感謝している。共働きがますます増加し、家庭の機能が希薄化していくなかで、特に児童館は親支援の側面が強くなっている。お母さんの孤立化を防ぐために、今後も子どもたちの成長拠点としての児童館・図書館を大切にしていきたい」と語ってくださいました。


 

「吉田先生、私、明日が入試なの。『頑張れ』って言ってくれる?」。不安そうな顔でそう言ってきた女の子が数日経って、「受かったよ!」と報告にやってきてくれたこともありました。
「これが私の高校の制服。見てみて!」。わざわざ見せにくる子が何人もいます。「月日が経つことを実感し、子どもたちの成長を痛感する日々です。ついこの前まで赤ちゃんだった子がハイハイしだし、歩きだし、お話するようになる。この子たちが大人になってその子どもたちがまたここに通ってくるようになったらいいな。そんなことを考えて毎日をすごしています」。
児童館・こども図書館は、学校と家庭の中間にある「みんなの大きな子ども部屋」。子どもたちにとって、安心して遊べる、友だちを呼んで一緒に遊ぶこともできる、そしてなによりこの先もずっと“帰る”ことができる場所。それをしっかり実現することが、スタッフ全員の願いです。
子どもは未来の財産。地域の宝。北本市の一機能として、地域の一員として、子どもたちの成長を支える。入学式後に制服を見せにきてくれたあの子のように、ここに集った子どもたちみんなが笑顔で帰ってきてくれる日を楽しみに、地域全体で子育てを支えるために、シダックスグループとして“できること”をもっと探していかなくてはならないと改めて思う毎日です。


学童保育AFTER SCHOOL CARE PROGRAM


小学校3年生から6年生の子どもたちが対象。
学校までワゴン車でお迎えに行きます!
学校とも家庭とも違う、第3の遊び場をめざして。

北本市では、小学校3年生から6年生の子どもたちを対象に学童保育を行っています。平日はシダックスグループのドライバーが小学校までワゴン車でお迎えに行きますので、保護者には安心できると大好評。
児童館には、クライミングウォールやサイバーホイールの遊具等がありますし、お天気の良い日には屋上テラスで三輪車や二輪車、たけうまなどの遊具で遊ぶこともできます。また、人気の漫画がいろいろ揃っている図書室もあります。
放課後のひととき、子どもたちは、保護者がお迎えに来るまでの時間を元気いっぱいにすごします。
吉田副館長は、子どもたちにとっては、成功体験がなにより大切だと言います。工作に熱中して、「見て!こんなのができたよ!」。わざわざ呼びにくる子どもがいます。楽しかったという思い、できた、成功したという自信。それが子どもたちのこれからの人生にとって、大きな意味を持つ力になると吉田副館長は考えているのです。
年齢もいろいろ、性格もさまざまな子どもたちと一緒に児童館ですごすなかで、自然に「ルールを守ること」「社会性を身につけること」も学んでいきます。
学校とも家庭とも違う、子どもたちにとっての第3の遊び場、それが児童館。
子どもたちがここでしかできない体験を通して、着実に成長していけるよう、吉田副館長はじめスタッフ全員で工夫を凝らす毎日です。


子育て支援PARENTING SUPPORT


栄養相談や育児講座も開催。
児童館を子育て支援の拠点として。
ひとりで悩んでいないで、育児を楽しもう!

北本市立児童館では、育児相談やシダックスグループの栄養士による栄養相談の他、さまざまなイベントが開催されています。企画・交渉・実行はもちろん、吉田副館長以下スタッフの仕事。
年齢別の授業や講座には、たとえば、季節の歌を歌う会やストローネックレスやミサンガ等の手作りの会、輪投げやピンポン玉運びなどいろいろな課題ゲームへの挑戦等々、さまざまな会があります。今や大学生となった方が高校生のときにボランティアで始めた「電車広場」や、北本市のボランティアの方が講師を務める「けん玉クラブ」も大人気。『児童館便り』での告知を毎回楽しみにしている方も大勢いらっしゃるようです。
核家族化がどんどん進行し、共働きがますます増加するなかで、育児・子育てに関わる疑問や不安を解消する手段は狭くなるばかりです。児童館・こども図書館は、子どもたちのための施設ではあるけれど、同時に親を支援する施設でもある。お母さんや子育てを担う人たちの孤立化を防ぐためにも、子どもたちの成長拠点として機能していきたいと吉田副館長は思いを強くしています。

北本市内の3つの小学校を巡回。
小学校発・児童館行き。
子どもたちの、安全な足として。

北本市内の3つの小学校を巡回して、学童保育を利用する子どもたちをお迎えに行くワゴン車。運転を担当するのは、大野勝ドライバー。警視庁に40年勤務した後、この仕事に就きました。
「警視庁時代には、護送車のドライバーも務めました。今は、安全に運転するという使命は変わりませんが、乗せている対象が正反対ですね」と笑います。ちょうど孫がまさに児童館を利用する世代。ジイジの新しい職場に連れてきたら、3階の体育遊戯室にあるサイバーホイールが大のお気に入りだったとか。サイバーホイールとは、適度な弾力の壁にしっかりと守られた空間のなかで、でんぐり返しをしたり、ぶつかったり、転がしたりと、全身を使って自在な動きを楽しむことができる遊具。バランスをとろうとすることで平衡感覚や筋力、集中力などが鍛えられる、いつも子どもたちに大人気の遊具です。
「知育おもちゃがたくさんあって、子どもたちはもちろんですが、大人も結構楽しめますよ」と、すっかり優しいジイジ顔の大野ドライバー。今日も子どもたちの学校から楽しい放課後への橋渡し役として、安全運行でお迎えに出発です。

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