障がい者雇用EMPLOYMENT FOR THE DISABLED


心のバリアをなくす仕事。
障がいを持つ 7 人のメンバーのグループリーダーとして
ひとりひとりと、日々、ただ向き合ってきた。

佐藤功晃(さとう よしあき)。シダックスオフィスパートナー調布事業所長。高校を卒業後、シダックスに入社。スタートは調理師をめざして、昼間は現場で見習いをしながら、夜間に志太調理師学校に通う日々をすごしました。晴れて調理師免許をとったところで、会社が請け負っていた企業様の社員食堂に勤務。契食者様が1,000人を越える食事を調理提供していたこともありました。そんな折、20歳頃に筋肉が萎縮する病気を発症。 1年半休職した後、管理本部の会計業務担当として復帰しましたが、その後病気が悪化し、再度1年半の休職を余儀なくされました。シダックスオフィスパートナーが発足してからは、車椅子生活となりながら、会計業務グループリーダーとして7人のメンバーを束ねています。グループの仕事は、グループ各社から送られてくる小口伝票や納品伝票、クレジット伝票の整理等々。それに加えて、印刷業務も担っています。
精神障がいをもつ人が多いシダックスオフィスパートナーでは、ひとりひとりの性格を把握して、信頼関係を築くことがなにより大切だと佐藤グループリーダーは言います。「日々、ただしっかりと向き合うこと。いつもそれを心がけてきましたし、これからもそれが大事だと思います」。障がい者にとっては、誰かと比べて優劣をつけられることが時として大きなプレッシャー。「自分ができることを自分のペースで着実にこなしていこう」。佐藤グループリーダーは繰り返しそう伝えるようにしていると語ります。それでも思いがけず、得意なことを発見することもあるのだとか。「できるできないを頭から私たちが決めて線を引いてしまっているのかもしれません。たとえば、ひとりのスタッフが上の階にある帳票を私たちの部屋がある1階に下ろしてきてパソコンに入力。Excelデータを作成し、PDFデータに変換する…。そんな一連の流れをぜんぶひとりでやったことがありました。パソコンのMacを使えるスタッフが休んでいたとき、出力業務のために採用した男性が半年でMacも使えるようになったこともあります。彼らの “できること” がどんどん拡がっていくのを見るのは、本当に嬉しいことです」。佐藤グループリーダーはメンバーの兄のような表情でそう語っていました。


障がい者雇用定着支援WORK COMMITMENT & JOB RETENTION


心のバリアをなくす仕事。
障がい者自身と、障がい者が働く現場の橋渡しとして。
職場に馴染んでいる姿を見たときは、思わずガッツポーズしてしまう。

佐藤礼子(さとう れいこ)。シダックスオフィスパートナーで、障がい者と彼らが働く現場との間のコーディネーター、橋渡しを務めています。そんな定着支援業務と、新たに働く障がい者に対しての求人活動が担当業務。前職はエステティシャンだったそうです。「エステティシャンも人のために尽くす仕事ではありますけれど、もっと直接的に誰かのために役立ちたい、福祉の仕事がしたいと思って転職しました」。「職場適応援助者(ジョブコーチ)」の研修を受け、障がい者向けのジョブコーチとなってからすでに10年以上、シダックスオフィスパートナーに入社してからは2年半、すっかりベテランのグループリーダーです。
「同じ障がい名であっても個々でかなり違いがあります。それぞれの特性をきちんと把握して、それぞれに適した仕事に就いてもらうことがとても重要です」。なかなか馴染めないスタッフには、どこに原因があるかを考えます。そんなときは、いそがしい現場に代わって佐藤コーチが本人と面談をし、対策を講じ、現場と調整をします。細やかに対応することこそが定着支援の肝。「久しぶりに訪問したときに、すっかり職場に馴染んで働いているメンバーを見たときは、嬉しくて嬉しくて、帰り道にひとりでガッツポーズをしてしまいます」。一方、求人活動はハローワーク、障害者職業センター、障害者就労・生活支援センター等の協力を得ながら行っています。障がい者であっても、基盤となる生活面がしっかりしていることは基本要件。仕事に就くということではなんら変わりはありません。 理想の定着支援とは? と問うたとき、佐藤コーチの答えはこうでした。「ナチュラルサポート。つまり、私たちジョブコーチがいなくても、お互いに相手のことを思いやり、話し合い、理解しあえればいいなと思っています」。障がい者には、仕事が効率良く円滑に回っていくために、疑問に思うことや悩みがあったら、すぐに自分から発信することを求めていると言います。 障がい者と共に働く仲間が、互いの特性を活かしてさらに明るく元気に働く環境をつくっていく。そんなことを思い願いながら、今日も橋渡しに励む佐藤コーチです。


特例子会社SPECIAL SUBSIDIARY COMPANY


従業員50名以上の会社は、全体の2%以上障がい者を雇用することが義務づけられている。
一方、事業主が障がい者のために特別な配慮をした子会社を設立し、親会社との間に緊密な人的
関係を築いて業務を遂行している場合には、グループ全体における特例子会社と認められる。

シダックスオフィスパートナー株式会社は、2011(平成23)年に設立。新宿・調布・渋谷に事業所があり、現在、55人の障がい者がさまざまな業務に就いています。 シダックスオフィスパートナー株式会社の代表を務める保永茂樹は「障がいのある人に永続的に働いてもらうためには、シダックスグループの全従業員が障がいに対する理解を深めること。それが必要不可欠と考えて、そのシンボルとしての特例子会社設立を本社の経営陣に働きかけ、設立に漕ぎ着けた」と言います。「シダックスグループには、“500の仕事”があります。会社の工夫と本人のモチベーション次第でもっとさまざまなことが実現でき、双方にとってメリットある、さらに働きがいのある職場をつくることができるのではないでしょうか」。働きたいと思う誰もが働ける社会。その実現のためには、物理的なバリアをなくすだけでなく、心のバリアをフリーにすること、なくすことが必要です。障がいを持つ人が大事な役割を担って、働きがいをもって仕事をしていけるように、シダックスグループ全体では、これからもさらに工夫、挑戦が続いていきます。


厚生労働大臣賞受賞LABOUR AND WELFARE MINISTERʼS AWAR


障がいのある人も共に活き活きと働く環境。個々の特性や個性に配慮しつつ、
自立して働くモチベーションの維持向上をはかっていく。そんな姿勢が評価され、
「平成28年度障害者雇用職場改善好事例募集」にて最優秀賞(厚生労働大臣賞)を受賞。

厚生労働省所管の独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構が主催する「障害者雇用職場改善好事例募集」は、障がい者の雇用管理、雇用環境などを改善・工夫し、さまざまな取り組みを行っている事業所の中から他の事業所のモデルとなる好事例を募集するもの。平成28年度がちょうど20回目の募集でした。 2011年に障がい者の雇用促進・定着を目的としてシダックスグループが設立した特例子会社「シダックスオフィスパートナー株式会社」では、グループ各社の伝票整理やデータ入力、チラシや名刺づくりといったさまざまな業務を、現在、55人の障がいをもつ社員が担っています。 また、働きたいという思う誰もが働けるよう、そして、障がいのある人が会社のなかに自然に溶け込んで共に活き活きと働く環境を維持できるように、本社のサポート体制の充実もはかってきました。全国11ブロックに障がい者雇用定着支援員を配置。全社をあげて、雇用管理ノウハウの蓄積と共有化を図っています。
※平成28年3月2日、シダックスオフィスパートナー株式会社は、一般社団法人障害者雇用企業支援協会より、「精神障害者等雇用優良企業」として認証を受けています。

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