羽崎泰男の子ども雑学Vol.6
羽崎泰男の子ども雑学Vol.6
ちょっと前までは子育てに奮闘していたのですが、気がついてみると、いつの間にか孫の成長が楽しみな爺さんになっていて、「東京ジージ」と呼ばれて、ニンマリ、何とも言えない心地良さを感じるこの頃です。
前回の「羽崎泰男の子ども雑学Vol.5」はこちら
子どもの城回想⑤~超大型児童館の誤算!?~
そもそも、こどもの城の扱った対象というのは実に幅広いのです。
ちょっと、表現には抵抗もあるのでしょうが「ゆりかごから墓場まで」と言われるように、すべての世代が対象となっていて、それに合わせたものを色々考えていこうとすると気の遠くなるような膨大なものになってしまいます。
児童館の国立版、事実上は「超大型児童館?」ともいえるもので、考えられるものは全て積極的に扱っていこうと考えていたわけですから大変です。
特に、開館後に来館された方々の層が予定していたものと大きく掛け離れていたことは相当我々を慌てさせました。それは、開館前に準備していたものとはハード、ソフト共に見直しを余儀なくされたといっても過言ではなかったですね。
その最大の要素は小さな子ども、つまり、乳幼児と母親のコンビで来館される方々が大変に多かったことで、ベビーカーの扱い、おしめの扱い、ミルクを作るための給湯・・・導線そのものが具合のよいものではなく、エレベーター移動が主となるとなかなかスムーズにはいかないものでした。
さて、赤ちゃんと母親のプログラムは開館後急遽作成したものが大半でした。当時は世界的にも注目されているようなことはなく、ベビースイミング、赤ちゃん体操など、内容はいささか疑問のあるものも多く、ほとんど参考になることはなかった。医者との話し合いや図書館での資料入手など、かなり勉強しました。
つづく
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